『学び合い』日記

『学び合い』(2重カッコの"学び合い")の実践の奮闘日記です。

【本通り】〜4つのタイプについて〜

 

『学び合い』の考え方において、
1つのクラス、集団内の生徒たちを大きく4つに分けております。

 

p8:
第一は、教師が授業中で教えることは塾・予備校・通信教材・家庭教師で学習済みの子どもです。
第ニは、教師が教えなくても、教科書を読めば自分で自力解決出来る子どもです。
第三は、教師の説明で分かる子です。
第四は、教師の説明でも分からない子です。

 

一般的に、このような種類に大きく分けることを認めた上での話になります。

 

第一から第三までについては、後ほど書きますが、まず第四の

教師の説明でも分からない子」の解釈です。

 

 

1.教師の説明でも分からない子

この文章を読んだときに、教師の説明の分からなさがどの程度なのか、中々教師という立場になると分からないと実感しています。

この時の具体例としては、大学教授をイメージしてください、と『』の本には主に書いてあります。

 

たしかに、私は大学の応用数学の授業を受講していましたが、教授の言っている言葉の全く意味がわかりませんでした。その状態が、クラスの一番勉強が苦手な子と教師の間には、成り立っているということをイメージすると良いと思います。

「いやいや、そんな子はうちのクラスにはいないよ」とおっしゃる方がいれば、それは本当に素晴らしい先生です。私にはそのようなにはできませんので、議論の対象外となります。

 

エキスパート・ノービスの研究でも明らかになっていることを、「ただ、なんとなく」「ちょっと、信じられない」ということを全て抜きにして、しっかりと「教師の説明でも分からない子」がいることの事実を認めることが重要だと思います。

 

教師の説明や友達の説明で、よく首を振って「うんうん」と頷いて聞いている子もいると思いますが、その子は本当に分かっているのでしょうか?

当人が本当に分かっているかどうかは、その子と対話をすることが必要です。その子の説明や、その子の考え方を聞くことが必要です。

でも、クラスの30人の声を聞く時間があるかというとNOなのです。

 

「教師の説明でも分からない子」がいることを私は素直に受け入れています…。

 

2.第一と第二について

この2つについても1冊の本を参考にしながら記述しますが、教科書の記述内容を自分の力で理解できたり、理解できなくても質問したりすることができる環境がある状態です。

 

教科書の読解力が今の中学生に足りていないことを明らかにしている本に、以下のものがあります。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

 

学年や問題にもよりますが、中学校を卒業する段階で、約3割が表層的な理解もできていない実態が明らかになっています。

地域やいろんな環境にもよると思うのですが、読解力が足りず、教科書が読めない子どもたちがいる一方で、読めている生徒も一定数いることも明らかです。

そして、その読めている生徒たちが、第一と第二のタイプの生徒に当たると思います。

 

3.教師の説明で分かる子について

この子のことを考えて日々の授業づくりに励んだり、課題の難易度を考慮したりするのが一般的であると『』の本でも言われています。

だからこそ、教師の説明で分かる子は、授業で一番効果のある子であると思います。

ただ、教師の説明で「分かる」とは言うものの、その「分かる」の到達度に違いも生じると思います。

「あそこまでは、先生の説明でもわかったのに」「私は全部わかったよ」「あともう一歩なんだよね」など、レベル違いも間違いなく存在することだと思います。

 

 

以上3つに分けてまとめてきました。

 

 

結論

4つのタイプに大きく分けることはできますが、そのタイプについては単元や分野、内容によっても左右されると思います。しかし、この4タイプに分かれることの事実を受け止めたうえで、日々の授業づくりに挑んでいくことが求められます。

 

AI vs 教科書が読めない子どもたち」の本にこのような記述があります。

日本の中高生の読解力は危機的と言ってよい状況にあります。その多くは中学校の教科書の記述を正確に読み取ることができていません。

新井先生の講話を先日聞きに行ったこともあり、この言葉の意味を深く受け止める必要があります。

日々の授業を受けてきても、教科書の記述を正確に読み取ることができていない実態があるのです。そんな子たちにとって、教科書の言葉どのように写っていると思いますか?また、教師の説明で分かる子もいると思いますが、分からない子にとっては、なにかの呪文のように聞こえたりもするのではないでしょうか?

私は教科書の記述を正確に読み取る、読解力を身につけるためには、その教科書の言葉の意味や文章についての意味の膨大な対話が必要だと思います。

新井先生は、この本で、

ご期待に添えなくて申し訳ないのですが、今のところ、「こうすれば読解力が上がる」とか「このせいで読解力が下がる」と言えるような因子は発見されなかったのです。

と書いてます。

そして、『学び合い』にはその読解力を向上させる可能性が十分あると思います。

 

 

いろんな本からの情報が有機的につながり、頭の中がかなり整理されている感じがあります。

『』の考え方で授業するにあたり、この4タイプの子の存在を受け入れることがまずは大切なのかと思います。