『学び合い』日記

『学び合い』(2重カッコの"学び合い")の実践の奮闘日記です。

書評〜7つの会議〜

小説「七つの会議」の感想  半沢直樹に慣れているからか分からないが、刺激は弱い?

七つの会議 (集英社文庫)

七つの会議 (集英社文庫)

 

映画化が決定しているこの本を読んでみた。

この小説の読書も、冬休みの醍醐味だ。

読んでみて思ったことを書きなぐります。

  1. 短篇を集めたことで、それぞれのストーリーを一気に読み切ることができる。→登場人物1人ひとりの過去回想も1つの面白さ。
  2. 会社における隠蔽、本当の正義って何かを考えさせられる。→隠せば隠すほど、ことは重大になっていく。
  3. 組織はなかなか変わらない。→その組織に「爆弾」がなければ、変わらない。

 

この3点が読み終わった後に残ったもの。

池井戸潤の小説は、半沢直樹から入っていったのだが、どハマりをしているところ。だからかもしれないが、半沢ほどの刺激は無かったと感じる。

でも、組織のあり方を深く考えさせられた。

 

中でも印象に残った言葉はこれ。

「宮野さんは、実績のために魂を売ったんだよ」p468 l3

八角が北川に、東京建電の宮野社長のことについて述べたシーン。

「実績のために魂を売った」という表現が心にグサっときた。

人は誰しも「自己実現」の欲求を持っている。でも、その欲求によって過ちを犯してしまうこともある。そして、その過ちを犯すのは、自分の心以上に組織である。

自分の売り上げ実績のためならば、何でもして良いのか?

池井戸さんの小説は、それを問うものになっている。「下町ロケット」もそうだろう。

 

自分の職業と照らし合わせてみる。

 

自分の実績のために魂を売っているシーンは今までなかったかを考えてみると、答えは恥ずかしながらNO。

自信を持ってYesと答えたいのだが、どうしてもそれは難しい。

ありとあらゆる場面で、「誰かのため」という視点を持ち続けたいが、そんな人間はこの世にいるのか疑問に思う。

でも、明らかに、自分の今までの仕事を振り返ってみると、「相手のため」という視点がほとんどであることは自信をもっていえる。

 

池井戸潤は、人間の「欲」を詳細に書き出すのが上手い。

 

よって、自分の心の中をあばかれているのかのように思ってしまう時もある。

 

 

とりあえず、八角さんみたいな正義を貫き通せる人になりたい。