『学び合い』日記

『学び合い』(2重カッコの"学び合い")の実践の奮闘日記です。

【書評】~「オレたちバブル入行組」を読んで~

大ヒットしたTBSドラマの「半沢直樹」の原作本①を読破しました。

 

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オレたちバブル入行組 (文春文庫)

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

 

 

といっても3回目ぐらいの読破なのですが、読み終わって一言。

 

「本当に面白い。」

 

池井戸潤さんの小説は、何というか「組織の難しさ」「組織の慣習」「人間の欲」など、そういったことを書き表してくれるものになっていて、読んでいて「心が痛い」と思ってしまうこともよくあります。

 

読んで得たことを2つほど書きます。

 

 

1.「言葉」の再確認

池井戸潤さんの小説では、銀行では当たり前の「用語」がたくさん出てくる。大学時代に読んだときは、正直お手上げ状態で、「スルー」した言葉もたくさんあったが、今回はその1つ1つをじっくりと辞書で正確な意味を調べながら、精読していった。

というのは、やはり読解力が求められる社会であるからです。

※詳細は以下の本。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち
 

 

例えば以下の言葉や文の意味をしっかりと中学生に答えることができるでしょうか?

・粉飾  ・融資  ・担保  ・稟議  

・債権(者)  ・債務(者)  ・負債  ・経理  

・召し上げる  ・溜飲を下げる  ・不良債権  

もうこれだけで『学び合い』の課題がつくれそうな気もします。

これらの言葉の意味を小学生に分かりやすく伝えることができるような説明を考えることができる(中学生対象にして授業を行う場合)。

 

 

・粉飾⇒うわべを取り繕うこと。つまり、本当のことはかくして見かけだけかっこつけること。

・融資⇒お金を必要とする人に貸すこと。

・担保⇒奨学金を借りている人であれば、その連帯保証人である「親」となるのではないでしょうか。

 

単にお金を借りるだけではなくお金を借りる代わりに、貸してくれる人に提供する「モノ」が担保になります。
モノではなく、人という場合もあります。この時に使用するのが、連帯保証人です。お金を借りる際に連帯保証人を立てる場合もあります。この場合の担保は連帯保証人という「人」となります。
お金を貸す側からすると、返してもらえる保証を付けてもらう事でリスクを軽減したいという考えがあるので、担保が必要ということになります。貸す側はできるだけ損はしたくありませんし
何らかの形で保証をつけてもらうというのは、当然と言えば当然かもしれません。

担保とは一言で、お金を借りる際に、貸してくれる側へ返しますよ!ということを証明する「モノ」や「人」のことを指します。

※参照記事

moneynext.jp

 

 

 

 

・稟議⇒例えば職員会議などで何かを提案するときに、各部ごとに分かれて資料を見て意見を出し合って承認を求めると思うのですが、それが稟議であると言えます(すいません、分かりづらいと思います)。

以下の記事には、こんな文で書いてありました。

「担当者が内容を説明する書類を作成して、関係者に回覧し承認を求めること」

eigobu.jp

 

 

 

 

 

・債権(者)⇒お金を貸している人のこと。もっと言えば、「金返せよ」と言うことのできる権利を持っている人のことを言います。

・債務(者)⇒借金を抱えている人のこと。もっと言えば、「金返せよ」と言われたときに、そのお金を返す義務のある人のことを言います。

※参照記事

minnkane.com

 

 

 

 

・負債⇒会社が借りていて、いずれは返す必要のあるお金のこと。

 

経理⇒「経営管理」の略称です。コトバンクには、「会計・給与に関する事務」と書いています。

 

・召し上げる⇒取り上げる。没収する。

 

・溜飲を下げる⇒不満などを晴らし、胸がすっきりとすること。

 

不良債権⇒回収が難しい「債権」のこと。つまり、「おい、お金返せよ」と言う権利はあるものの、全額回収できるかは分からない状態のことをいいます。

 

以上のように、調べるだけでもとても勉強になると思います。さらに、この単語などを知っておくだけで、池井戸潤さんの小説が面白いと感じることが増えると思います。

会社がどんな状況かが、分かってくると非常に面白いです。

でも、この言葉が私は分からないまま大学時代読んでいたと思います(大甘ですね…)。

 

今の単語が分からない方がいましたら、ぜひ読んでみてください。

「教科書に出てくる言葉が意味不明なドイツ語」体験ができると思います。

 

 

2.「銀行の常識は世の中の非常識」

この「銀行」という言葉を「学校」に置き換えてみます。

 

「学校の常識は世の中の非常識」

 

私は思わず、「うっ」と思ってしまいました。

そうはなっていませんか?ということです。

その組織の中で当たり前になっていることは、「世の中」という単位で見たときに、「当たり前」になっているかどうか、という視点が重要だと思うのです。

 

改めて「学校の常識」について、考えていく必要があると感じました。

 

ちなみに、半沢直樹の妻、「花」の言葉です。

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学んだことはもっとたくさんあるのですが、まとめて大きく言えばこの2つかと思います。

次の小説もぜひ読みたいと思います。

そして、また学んだことを書きたいと思います。

 

 

新年初のブログ記事でした。